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Patella Luxation
膝蓋骨脱臼
膝関節には膝蓋骨という骨があります。人でいう「膝のお皿」というやつです。犬猫では基本的には柿の種のような形をしています。これが本来あるべき場所から移動してしまうのが脱臼です。小型犬の多くに見られる「膝蓋骨内方脱臼」とは、この膝蓋骨が膝に対して内側に脱臼してしまうことをいいます。
膝蓋骨は膝の伸展と安定性に深く関わっているため、脱臼したままの状態になっていると前十字靭帯や半月板の損傷、あるいは重症の子では大腿骨の湾曲変形と後ろ足が伸展できなくなることもあります。
すべての子で手術が必要な訳ではありませんが、その必要性についてはGrade毎やその症状によって異なってきますので、適切な評価がより重要視されます。
膝蓋骨脱臼のGrade:Singlton分類
[Grade1]
普段は脱臼してない。
手で押して外れるが自然に正しい位置に整復される。
[Grade2]
普段は脱臼してない。
手で押して外れて、自然に正しい位置に整復されない。
[Grade3]
普段から脱臼しっぱなし。
手で押して正しい位置に整復される。
[Grade4]
普段から脱臼しっぱなし。
手で戻そうにも整復されない。
手術の内容についてはこちらから。→ ope@MPL
注:実際の術中写真になりますので、血液の苦手な方は
閲覧ご遠慮ください。
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