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Cruciate Ligament Rupture

わんわんジャンプ

前十字靭帯断裂

 ヒトは起立位で静止した際、「気を付け」の姿勢をした際に踵がついて、膝にロックがかかり姿勢が維持しやすくなってます。

 

 犬猫の後ろ足は静止起立位の際に踵を浮かせた状態にあり、膝関節は約135度屈曲していると言われてます。陸上短距離走のスタート時のような格好に近いです。

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 犬猫の後ろ足は上から体重がかかると脛の骨が常に前に飛び出るような解剖学的構造となっています。この飛び出しや不安定を中和し、太腿の骨に連動させる重要な役割をしているのが「前十字靭帯」です。

 そのためこの靭帯を損傷すると大腿骨-脛骨の不安定が生じ、体重をかける度に脛骨が前に飛び出るような動きをし、関節炎が進行してしまいます。残念ながら一度断裂した靭帯は自然に再建されることはありません。

治療:

@内科療法

-消炎鎮痛剤の内服、安静

*再発のリスクはあります。

@外科療法

-当院ではTPLO(脛骨高平部水平化骨切術)を推奨しております。​脛骨の前方への飛び出しが起こりにくくするような解剖学的な骨の矯正をする手術です。

犬の訓練
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